2024年のAIの進歩はすごかった
今年も残りわずか2日となりました。2024年もAIの進化が止まらない年でしたね。去年の今頃もAIの進展に驚いていましたが、今年もその感覚は変わらないまま年末を迎えそうです。
振り返ると、2024年のAIの進歩は新たなフェーズに突入したと言えるでしょう。特に複雑なタスクを高精度で処理できる新しい推論モデルの登場が印象的でした。この1年をざっくりと振り返るために、LLM(大規模言語モデル)、動画生成AI、画像生成AIの3つのカテゴリに分けて見ていきましょう。
大規模言語モデル
2024年はLLMの進化が目覚ましい年でした。OpenAIのGPT-4、GoogleのPaLM、AnthropicのClaude、Meta AIのLLaMAなど、各社が高性能なモデルを次々と発表しました。これらのモデルは、以前のバージョンと比べて大幅に性能が向上し、特に多モーダル機能を統合している点が注目されます。テキストだけでなく、画像、動画、音声などのデータを一つのシステムで処理できるため、応用の幅がますます広がっています。
動画生成A
動画生成AIの台頭も今年の大きな話題でした。OpenAIの“Sora”やGoogle DeepMindの“Veo”、Metaの“Movie Gen”など、いずれも高精細な動画を生成できるモデルが登場しました。特に“Sora”は最大1分間の動画を生成可能で、映像制作に革命を起こしそうです。また、Runwayの“Gen-3 Alpha”はテキストや画像から10秒間の動画クリップを生成する能力を持ち、プロセスの効率化が期待されています。一方で、Adobeの“Firefly Video Model”は著作権リスクを排除した商用利用が可能なAIモデルを提供し、クリエイターの強い味方になっています。
画像生成AI
画像生成AIでは、OpenAIのDALL-E 3、Midjourney、Google’s ImageFX、Adobe Fireflyといったツールが活躍しました。これらは人間が撮影した写真と見分けがつかないほどリアルな画像を生成できるだけでなく、操作も簡単で、ユーザーが細かい部分まで指定できる柔軟性を持っています。その結果、アート制作、デザイン、マーケティングなど、幅広い分野での利用が広がりました。今年はAIがクリエイティブプロセスを補完し、新たな表現の可能性を示した年でもありました。
僕自身も毎回、試行錯誤しながら自社にAIを導入してきました。ネット上では「あのAIがいい」「こっちのAIがすごい」といった情報が飛び交っていますが、最終的には自社の目的や相性が重要です。まずは気になるツールを試してみて、自分や会社に合うものを見つけていくことをお勧めします。いきなり大きな投資をする必要はありません。スモールスタートを意識することで、AIの有効性や導入時の課題を具体的に把握できます。小さな成功体験を積み重ねることで、AI活用の道筋が明確になっていきます。
AIは現代の経営において非常に強力なツールです。特に僕たちのような小さな会社にとって、その効果は絶大です。2025年もAIの進化は続くでしょう。今僕が使っているAIツールも、来月には違うものに変わっているかもしれません。最新技術の動向を見守りつつ、皆さんも積極的にAIを取り入れてみましょう。
来年もまた、さらなる挑戦と進化を楽しみにしています!
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